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たまねぎの原産地と日本への来歴
農産物2021.3.1
たまねぎの原産地は北西インド、タジキスタン、ウズベキスタン、天山の西部地域などの中央アジアと推定されています。
現産地から西へと広まったとされているたまねぎは、紀元前3千年には古代エジプトやメソポタミア文明の時代に食用野菜として栽培されていました。
たまねぎの品種分化はヨーロッパで進み、南ヨーロッパでは早生系統(甘たまねぎ)が、東ヨーロッパでは晩生系統(辛たまねぎ)が発達しました。
その後、16世紀以降にアメリカにも広がり亜熱帯から寒帯までの気候に適応した周年的供給が可能になりました。
日本に食材としてたまねぎが持ち込まれたのは江戸時代。南蛮船によってヨーロッパから伝えられたのが最初だと言われています。
しかし、明治時代に洋食が広まるまでは普及しなかったようです。
その後、北海道では明治4年、大阪では明治17年頃、それぞれ栽培が始まりました。
北海道では、アメリカから伝わった品種「イエロー・グローブ・ダンバース」が「札幌黄」となり、
大阪では、「イエロー・ダンバース」が「泉州黄」となり普及しました。